精神科デイナイトケアは、通院精神治療の一環としての支援プログラムとされています。
グループ活動に参加することで自立性や社会性を高め、疾病の再発を防止したり、生活リズムを作ってスムーズな日常を送れるようにしたりなど、社会復帰の促進を目的とした精神科外来治療の一つの方法です。
デイナイトケアには、医師や看護師、作業療法士・精神保健福祉士・心理士などさまざまなな職種が勤務しており、患者自身がささいな事でも相談できる環境が整っています。
活動時間は、場所によっても異なりますが、午前から午後6まで一日を通して食事を含めた終日プログラムに取り組みながら過ごすのが一般的です。
具体的な目的は、生活リズムを整えて規則正しい生活習慣を身につけることや、安心して過ごせる居場所を見つけ仲間作りができることが挙げられます。
精神疾患の治療において最も大切とされるのが、生活リズムの安定です。
自分と似た境遇で治療中の人と接することで悩みや不安を共感でき、日常に安心感を得られやすくなります。
精神疾患の治療は長期間に渡るため、サポートする家族の心理的負担の軽減にも有効です。
プログラム内容は、自分の病気や症状について理解を深める学習プログラムや、談話会やグループワークを通して自分の気持を言葉にして体験をシェアする集団療法、ストレッチやスポーツといった身体的活動があります。
また、囲碁・将棋やカラオケ、ボーリングといった趣味・興味・娯楽活動、絵画や手工芸などの創作活動まで、幅広いジャンルが用意されているのが特徴です。
キャンプやお花見、クリスマス会などの季節に合わせたイベント・行事も行っています。